2023年10月22日
翻訳書が出ます!
10月も半ばになり秋らしい気候になりました。
皆さま、如何お過ごしでしょうか。
秋の味覚を楽しんでいますでしょうか。
わたしはまだモンブランを食べていないことに
先日気がつきました。近いうちに食べなくては……。
ところで、更新が滞りまくりの当ブログですが、
今日はお知らせです。
この度、翻訳書が出ることになりました
気がつけば、最後に訳書を出してかれこれ20年です。
企画が通らず、一時は文芸書の翻訳に
携わることを諦めたときもありました。
あることがきっかけでやっぱりと思い直し、
企画書を作り、試訳を作り、出版社1軒1軒に
出してくれないか尋ね……して、
出してもいいよと言ってくれる版元を見つけ、
12月に店頭に並ぶ運びとなりました(わーい)
……前置きが長くなってしまいました。
訳書の著者はジューズィ・クアレンギです。
1982年に作家デビューし、2006年に
イタリア・アンデルセン賞最優秀作家賞を受賞しています。
1997年に出版した「Un corpo di donna(女性の体)」で
思春期の摂食障害をイタリアでいち早く取り上げました。
また、子ども向けに詩も書いていて、
「Tu mi salvi dal Salmo 18(あなたはわたしを救う
詩篇18より)」では、聖書の詩篇を子どもに分かりやすい
やさしい言葉で、完成度の高い詩に書き直したと評価されました。
詩、読み物、小説といったさまざまなジャンルで
幼児からティーンエージャーまで幅広い年代に向けて書いています。
そんな作家の作品の中でわたしが今回訳したのは
「Io sono tu sei」という原題の作品です。
邦訳のタイトルは原題の軽さに倣って
『わたしは あなたは』となりました。
これだけではどんなお話なのか分からないので
「ベアトリーチェがアジザの、アジザが
ベアトリーチェの伝記を書く話」というサブタイトルをつけました。
どんなお話かというと、図書館のワークショップで
イタリア人のベアトリーチェはモロッコ人のアジザと
ペアになって互いの伝記を書き合うことになります。
伝記を書くには本人に話を聞くだけでは十分ではなく、
家族を巻き込んでの作業になるのですが、
そこでさまざまなことが起こるというお話です。
異文化理解と共生をテーマにしていて、
今の日本、これからの日本に必要なお話です。
本文はディスレクシアの人にも
読みやすいと言われているUDフォントを使っています。
また、手続きがちょっと煩雑になってしまいますが、
障害などで本が読めない方に
テキストデータをお渡しすることができます。
電子書籍で読むこともできます。
店頭に並ぶのは12月上旬ですが、予約できますので
気になる方、ぜひお近くの書店で、またはamazonで
ご予約していただけると嬉しいです。
以下にリンクを貼っておきます。
わたしは あなたは: ベアトリーチェがアジザの、アジザがベアトリーチェの伝記を書く話 | ジューズィ・クアレンギ, よしとみ あや |本 | 通販 | Amazon
わたしは あなたは - 株式会社解放出版社 (kaihou-s.com)
皆さま、如何お過ごしでしょうか。
秋の味覚を楽しんでいますでしょうか。
わたしはまだモンブランを食べていないことに
先日気がつきました。近いうちに食べなくては……。
ところで、更新が滞りまくりの当ブログですが、
今日はお知らせです。
この度、翻訳書が出ることになりました
気がつけば、最後に訳書を出してかれこれ20年です。
企画が通らず、一時は文芸書の翻訳に
携わることを諦めたときもありました。
あることがきっかけでやっぱりと思い直し、
企画書を作り、試訳を作り、出版社1軒1軒に
出してくれないか尋ね……して、
出してもいいよと言ってくれる版元を見つけ、
12月に店頭に並ぶ運びとなりました(わーい)
……前置きが長くなってしまいました。
訳書の著者はジューズィ・クアレンギです。
1982年に作家デビューし、2006年に
イタリア・アンデルセン賞最優秀作家賞を受賞しています。
1997年に出版した「Un corpo di donna(女性の体)」で
思春期の摂食障害をイタリアでいち早く取り上げました。
また、子ども向けに詩も書いていて、
「Tu mi salvi dal Salmo 18(あなたはわたしを救う
詩篇18より)」では、聖書の詩篇を子どもに分かりやすい
やさしい言葉で、完成度の高い詩に書き直したと評価されました。
詩、読み物、小説といったさまざまなジャンルで
幼児からティーンエージャーまで幅広い年代に向けて書いています。
そんな作家の作品の中でわたしが今回訳したのは
「Io sono tu sei」という原題の作品です。
邦訳のタイトルは原題の軽さに倣って
『わたしは あなたは』となりました。
これだけではどんなお話なのか分からないので
「ベアトリーチェがアジザの、アジザが
ベアトリーチェの伝記を書く話」というサブタイトルをつけました。
どんなお話かというと、図書館のワークショップで
イタリア人のベアトリーチェはモロッコ人のアジザと
ペアになって互いの伝記を書き合うことになります。
伝記を書くには本人に話を聞くだけでは十分ではなく、
家族を巻き込んでの作業になるのですが、
そこでさまざまなことが起こるというお話です。
異文化理解と共生をテーマにしていて、
今の日本、これからの日本に必要なお話です。
本文はディスレクシアの人にも
読みやすいと言われているUDフォントを使っています。
また、手続きがちょっと煩雑になってしまいますが、
障害などで本が読めない方に
テキストデータをお渡しすることができます。
電子書籍で読むこともできます。
店頭に並ぶのは12月上旬ですが、予約できますので
気になる方、ぜひお近くの書店で、またはamazonで
ご予約していただけると嬉しいです。
以下にリンクを貼っておきます。
わたしは あなたは: ベアトリーチェがアジザの、アジザがベアトリーチェの伝記を書く話 | ジューズィ・クアレンギ, よしとみ あや |本 | 通販 | Amazon
わたしは あなたは - 株式会社解放出版社 (kaihou-s.com)
2023年09月25日
満7年
ブログを開設して満7年になりました
ぱふぱふ~と鳴らしたい気分です。
7年になるなんて自分でもビックリです。
続くもんですね~
――なんて言いつつ、ここ1,2年は
1ヶ月に1回か2回しか更新していなくて
訪れてくれる方もすっかり減ってしまい
閑古鳥が鳴いていますが
ブログの更新は滞っているものの、わたしは元気にやっています。
放送大学に入学して、大学生になりました。
それから、翻訳企画の持ち込みを再開しました。
これまでに読んで良かったと思うあれやこれやの作品を
企画書にまとめ、あちらの出版社、こちらの出版社に送っています。
いつか、このブログで良い報告ができたらといいなと思っています。
それから、昨年7月よりシェア型書店のオーナーになり
2ヶ月に1度イタリア文学を読む読書会を開いています。
8月からはダンテの『神曲』を読むことに挑戦しています。
イタリア児童文学の勉強から遠ざかっているのは
良くないので、少しずつ軌道修正していくつもりです。
このブログの更新ももう少しがんばります。
ということで、満8年を目指して更新をがんばりますので、
これからも時々のぞきにいらしていただけると嬉しいです。
よろしくお願いします
ぱふぱふ~と鳴らしたい気分です。
7年になるなんて自分でもビックリです。
続くもんですね~
――なんて言いつつ、ここ1,2年は
1ヶ月に1回か2回しか更新していなくて
訪れてくれる方もすっかり減ってしまい
閑古鳥が鳴いていますが
ブログの更新は滞っているものの、わたしは元気にやっています。
放送大学に入学して、大学生になりました。
それから、翻訳企画の持ち込みを再開しました。
これまでに読んで良かったと思うあれやこれやの作品を
企画書にまとめ、あちらの出版社、こちらの出版社に送っています。
いつか、このブログで良い報告ができたらといいなと思っています。
それから、昨年7月よりシェア型書店のオーナーになり
2ヶ月に1度イタリア文学を読む読書会を開いています。
8月からはダンテの『神曲』を読むことに挑戦しています。
イタリア児童文学の勉強から遠ざかっているのは
良くないので、少しずつ軌道修正していくつもりです。
このブログの更新ももう少しがんばります。
ということで、満8年を目指して更新をがんばりますので、
これからも時々のぞきにいらしていただけると嬉しいです。
よろしくお願いします
2023年09月01日
Giusi Quarenghi『Estate giapponese』
著者:ジューズィ・クアレンギ
モリ
仮タイトル:日本の夏
出版社:kira kira edizioni
初版:2022年
タイトルにあるように日本の夏の風物詩を描いた絵本です。
シンプルな線と優しい色合いの絵が見開きで1枚です。
どの絵にも表紙の女の子と黒猫がいて、
プールやかき氷、花火といった日本の夏が描かれています。
そこに短い3行詩が添えられています。
韻が踏んであって、音読すると音の響きを楽しめます。
出版社のHPには、日本の俳句を思わせる形式とあって
あぁ、そうだったのか、気がつかなかったと、
ちょっと慌てました
イラストを担当しているモリ(もしかするとモーリ)さんは
台湾は台北出身のヴィジュアル・ストーリーテラーとのこと。
本書は2019年にまずフランスで出版され、
それから2022年にイタリアでされました。
読者対象:3歳以上
キーワード:日本、夏、女の子、黒猫、風物詩