2020年12月30日
2020年をふり返って
2020年もあと残すところ1日となりました。
大変な年だったと誰もが感じていることと思います。
今日という日にたどり着けただけで良し としましょう
このブログを書き始めた2016年を除いて
毎年、その1年をふり返った記事を
備忘録として書いているので
今年も書いてみたいと思います。
今年は新型コロナウィルスに振り回された1年でした。
これはもう、誰もがそうだったと思います。
個人的には、まずイタリアに行けませんでした。
ロダーリ生誕100年、没後40年という記念イヤーで
ボローニャのブックフェアや、ロダーリの生誕地でのイベントに
行く予定にしていたのですが、中止になりました。
来年行けたらいいなと思っているのですが、
終息は見通せず、来年も難しいかもしれません。
今年はいろいろなことをお休みした1年でした。
新型コロナウィルスのせいでジムもお休みしましたし
(今も休んでいます。ジムは開いているんですけど)
出版社への持ち込みもお休みしていました。
いろいろあって、やる気がダウンしてしまっていました
11月にやったお仕事でちょっとコツのようなものをつかんだというか、
またやろうかという気になっているので、
来年はがんばろうと思っています。
あ、勉強もなんとなくお休みしてました。
リモートワークで電車にあまり乗らなかったのが一因です。
と書くと、首を傾げられそうですが、
電車に乗ってる時間ってわたしには良い読書時間だったんです。
正直なところ、リモートワークこなして
空き時間はぼーっとしてました。放心してました。
再開したことや続いたことはと言うと、
再開したのはNHKのラジオ講座でスペイン語を勉強すること。
秋から、途切れ途切れですが、やっています。
続いたことは、読書会です。
たった2人の小さな会ですが、月に1度、課題本を読んで
その本についてしゃべるというもので
(関係ないこともいっぱいしゃべっていますが)
2月はわたしの仕事の都合でやりませんでしたが、
1月から始めた会が続いています。
映画を31本観ました。
映画館で観た数です。結構、がんばりました。
リモートワークになって、割引デーに映画館に
行きやすくなったおかげもあります。
本は和書を171冊、イタリア語の原書を35冊読みました。
原書はもうちょっと読みたいところです。
そうそう、Chiara Carminatiの『Fuori fuoco』の
全訳を完成させました。
こうやってふり返ってみると、大変な1年だったけど
わたしなりにいろいろやったなぁ、
できたなぁと思えてきますね
リモートワークでPCの画面を見ている時間がぐっと増え、
それなのに楽しみでだったりダラダラ惰性でだったりでも
画面をこれまでと同じように見てしまい、
目の疲れとの闘いの1年でもありました。
酷いときは元に戻るのに1週間とか10日かかることもありました。
そういうことも影響して、ブログの更新が滞ったり
アイディアを形にしたり、気に入った作品を訳してみたり
というのができなかったのではないかと思います。
ダラダラ見過ぎなのがいけないので、改めたいです
こんな感じかなー。
最後になりましたが、
2020年も当ブログを訪ねてくださった皆さま、
お付き合いいただきありがとうございました。
来年も更新がんばりますので、またいらしてください。
それでは皆さま、良いお年を。
2021年は穏やかな1年であることを祈りつつ。
大変な年だったと誰もが感じていることと思います。
今日という日にたどり着けただけで良し としましょう
このブログを書き始めた2016年を除いて
毎年、その1年をふり返った記事を
備忘録として書いているので
今年も書いてみたいと思います。
今年は新型コロナウィルスに振り回された1年でした。
これはもう、誰もがそうだったと思います。
個人的には、まずイタリアに行けませんでした。
ロダーリ生誕100年、没後40年という記念イヤーで
ボローニャのブックフェアや、ロダーリの生誕地でのイベントに
行く予定にしていたのですが、中止になりました。
来年行けたらいいなと思っているのですが、
終息は見通せず、来年も難しいかもしれません。
今年はいろいろなことをお休みした1年でした。
新型コロナウィルスのせいでジムもお休みしましたし
(今も休んでいます。ジムは開いているんですけど)
出版社への持ち込みもお休みしていました。
いろいろあって、やる気がダウンしてしまっていました
11月にやったお仕事でちょっとコツのようなものをつかんだというか、
またやろうかという気になっているので、
来年はがんばろうと思っています。
あ、勉強もなんとなくお休みしてました。
リモートワークで電車にあまり乗らなかったのが一因です。
と書くと、首を傾げられそうですが、
電車に乗ってる時間ってわたしには良い読書時間だったんです。
正直なところ、リモートワークこなして
空き時間はぼーっとしてました。放心してました。
再開したことや続いたことはと言うと、
再開したのはNHKのラジオ講座でスペイン語を勉強すること。
秋から、途切れ途切れですが、やっています。
続いたことは、読書会です。
たった2人の小さな会ですが、月に1度、課題本を読んで
その本についてしゃべるというもので
(関係ないこともいっぱいしゃべっていますが)
2月はわたしの仕事の都合でやりませんでしたが、
1月から始めた会が続いています。
映画を31本観ました。
映画館で観た数です。結構、がんばりました。
リモートワークになって、割引デーに映画館に
行きやすくなったおかげもあります。
本は和書を171冊、イタリア語の原書を35冊読みました。
原書はもうちょっと読みたいところです。
そうそう、Chiara Carminatiの『Fuori fuoco』の
全訳を完成させました。
こうやってふり返ってみると、大変な1年だったけど
わたしなりにいろいろやったなぁ、
できたなぁと思えてきますね
リモートワークでPCの画面を見ている時間がぐっと増え、
それなのに楽しみでだったりダラダラ惰性でだったりでも
画面をこれまでと同じように見てしまい、
目の疲れとの闘いの1年でもありました。
酷いときは元に戻るのに1週間とか10日かかることもありました。
そういうことも影響して、ブログの更新が滞ったり
アイディアを形にしたり、気に入った作品を訳してみたり
というのができなかったのではないかと思います。
ダラダラ見過ぎなのがいけないので、改めたいです
こんな感じかなー。
最後になりましたが、
2020年も当ブログを訪ねてくださった皆さま、
お付き合いいただきありがとうございました。
来年も更新がんばりますので、またいらしてください。
それでは皆さま、良いお年を。
2021年は穏やかな1年であることを祈りつつ。
2020年11月10日
「新刊書研究会 2019年子どもの本」
11月8日(日)に開催された
「子どもの読書と教育を考える会」さんの例会
「新刊書研究会 2019年子どもの本」を聞きに行ってきました。
講師は大阪国際児童文学振興財団の土居安子さんでした。
例年5月に前年に出版された本について語る会を
開催しているそうなのですが、
新型コロナウィルスの影響で11月になったそうです。
5月開催で、新型コロナウィルスの影響で
リモートワークになっていなかったら
参加できなかっただろうと思うので、
わたしにとってはラッキーなことでした。
本や読書に関して新型コロナウィルスが
どんな影響を及ぼしたか、また及ぼしているかについてが
お話の導入となり、主な児童文学の賞を受賞した作品や
2019年からこれまでに起こった
子どもの本や文化にまつわる出来事について触れた後、
本題である、2019年に出版された本が
テーマごとに、あらすじとともに紹介されました。
その量はと言うと、A4サイズの紙にびっしり19ページ分でした!
イタリアの本にはアンテナを張っているつもりなのですが
取りこぼしていたものがちらちらあって、助かりました。
お話をうかがって、面白そうだな、読んでみたいなと思う本が
たくさんありました。読むつもりだったのに
すっかり忘れていたことを思い出させてもらったものもありました。
日本で一年間に出版された本の全体像をつかむには
書店や図書館の棚を眺めるだけでは十分ではなく、
このような会があるのは貴重だと改めて思いました。
講師の土居安子さん、会を開かれた「子どもの教育と
読書を考える会」の皆さん、ありがとうございました。
「子どもの読書と教育を考える会」さんの例会
「新刊書研究会 2019年子どもの本」を聞きに行ってきました。
講師は大阪国際児童文学振興財団の土居安子さんでした。
例年5月に前年に出版された本について語る会を
開催しているそうなのですが、
新型コロナウィルスの影響で11月になったそうです。
5月開催で、新型コロナウィルスの影響で
リモートワークになっていなかったら
参加できなかっただろうと思うので、
わたしにとってはラッキーなことでした。
本や読書に関して新型コロナウィルスが
どんな影響を及ぼしたか、また及ぼしているかについてが
お話の導入となり、主な児童文学の賞を受賞した作品や
2019年からこれまでに起こった
子どもの本や文化にまつわる出来事について触れた後、
本題である、2019年に出版された本が
テーマごとに、あらすじとともに紹介されました。
その量はと言うと、A4サイズの紙にびっしり19ページ分でした!
イタリアの本にはアンテナを張っているつもりなのですが
取りこぼしていたものがちらちらあって、助かりました。
お話をうかがって、面白そうだな、読んでみたいなと思う本が
たくさんありました。読むつもりだったのに
すっかり忘れていたことを思い出させてもらったものもありました。
日本で一年間に出版された本の全体像をつかむには
書店や図書館の棚を眺めるだけでは十分ではなく、
このような会があるのは貴重だと改めて思いました。
講師の土居安子さん、会を開かれた「子どもの教育と
読書を考える会」の皆さん、ありがとうございました。
Melania Soriani『In viaggio con Amir』
著者:メラーニア・ソリアーニ
仮タイトル:アミールの旅
出版社:Edizioni Leucotea
初版:2018年
10歳のアミールはシリアのタルトゥースで
おばあちゃんと暮らしている。
戦争になって、お母さんはオーストリアに働きに行った。
オーストリアからよく手紙が来ていたのに
ここ1,2年は手紙が届かない。
お父さんと妹は爆撃で永遠に「眠って」しまっている。
港で働く人の手伝いをして日銭を稼ぎ、
それから学校に行っている。
ある朝アミールが起きてみると、
いつもは早起きのおばあちゃんが起きてこない。
ゆすぶってみても起きないので
妹と同じように「眠って」しまったようだ。
アミールをタルトゥースに繋ぎとめているものが
なくなってしまったので、ずっと前から心の中で
温めていた計画を決行することにした。
計画とはお母さんのところに行くことだ。
お母さんからの手紙で住所は分かっている。
船でイタリアに行って、そこから電車で
オーストリアに行けばいい。
学校の先生に教えてもらったし、
地図も書いてもらっている。
港へ行ってみると、イタリア籍の船が停泊していた。
問題はどうやって船に乗り込むか、だ。
船に近づくには身分証がいる。
食事もせずに突堤に座って考えていると
顔なじみのおじさんが声をかけてくれた。
アミールが食事をしていないと知ったおじさんが
知り合いのコックに食事が余っていないか
聞いてみようと言って、アミールを連れて行ったのが
イタリア籍の船だった。
コックが食事を取りに行き、
おじさんがちょっと席を外したすきに
アミールは船に乗り込んだ。
船の乗組員に見られないように
飛びこんだところは食料貯蔵室だった。
ひとりぼっちで寂しい思いをしているアミールに
言葉をかけてきたのは、大きな古めかしい冷蔵庫だった。
冷蔵庫の後ろに隠れて、その温もりを感じながら
冷蔵庫の昔話を聞いたり
冷蔵庫が勧めるものを食べたりして旅を続ける。
ところが、間もなくヴェネツィアに着くという時になって
冷蔵庫が壊れてしまって、ウンともスンとも
言わなくなってしまったーー。
戦禍のシリアからオーストリアへ
自由と母を求めて向かう少年の物語。
年端の行かない子どもたちに戦争の恐ろしさ、残酷さを
優しくファンタスティックなタッチで語っている。
2019年のバンカレッリーノ賞の最終候補作品。
読者対象:小学校中学年
キーワード:シリア、戦争、旅