2024年02月20日
Pietro Macchione『Storia del Giovane RODARI. Gli anni eroici della formazione』
VAGHI, AMBROGIO
PIETRO MACCHIONE EDITORE
2019-12-02
著者:ピエトロ・マッキオーネ
仮タイトル: 若きロダーリの歴史-英雄的な形成の年-
出版社:Pietro Macchione Editore
初版:2013年5月
さまざまな資料を手掛かりに、若かりし頃の
ジャンニ・ロダーリ(1920-1980)の足跡を
つまびらかにした1冊です。
ロダーリは北イタリアはオルタ湖の畔にある町
オメーニャに生まれて育ちますが、
8歳のときに父親を亡くしたことがきっかけで
オメーニャを離れ、母親の故郷であるヴァレーゼに引っ越します。
小学校を卒業後、神学校に進みますが、
ロダーリの言葉によると「校風が合わず」
神学校を止めて、師範学校に進みます。
その後、小学校の先生になりますが、
第2次世界大戦開戦後、共産党に入党し、
共産党の機関誌の記者になります。
子ども向けの新聞を創刊するという党の意向を受けて
ロダーリは『ピオニエーレ』に携わり、
やがて児童文学作家になる――というのが、
おおざっぱなロダーリの歩みです。
小学校を卒業後から共産党に入党するまでの歩みが
これまであまり明らかにされていませんでした。
本書は、その部分をクローズアップして語ってくれています。
神学校に進んだのは経済的な理由からだと言われていましたが、
本書を読むと、そうではなかったことが分かります。
ロダーリ自身も一時は神父になることを目指したものの
神からの召し出しがなかったことや
神学校を退学してからも在野の信徒として
熱心に活動していた時期があったようです。
他にも若かりし頃のロダーリがどんなだったかが
当時のロダーリを知る人の言葉や
ロダーリが書いた記事などとともに紹介されています。
上にも書きましたが、これまであまり語られることのなかった、
若かりし頃のロダーリを知る、貴重な資料です。
2024年01月02日
2024年スタート
明けましておめでとうございます。
皆さま、どんな新年をお迎えでしょうか。
昨日の能登の地震で被災された方にお見舞い申し上げます。
亡くなられた方とそのご家族にお悔やみ申し上げます。
1日も早く普段の生活に戻れますよう祈っています。
さて、今年も恒例となった(?)昨年の目標を
どれくらい達成できたか検証してみたいと思います。
自由になる時間が増えることから
これまでできなかったことをやりたかったんですよね。
で、まず
・勉強する
その「勉強」とは、児童文学と一昨年より
担当することになった授業に関する分野の勉強だったわけですが、
児童文学の勉強はあまりできませんでした
授業に関する分野の勉強は、放送大学に入学して
関連分野の授業を受講したことで、少しですが、
知識を増やし、整理することができました。
放送大学に入学したことは後悔していないのですが、
それでも新しいことを1つ増やすと、1つできなくなるというか、
別のことに割ける時間が減るということに気がつき、
これをどうしたものかと考えているところです。
すべてやりたいけど、時間とエネルギーには
限りがあるんですよね……
・児童書の翻訳に携わる
これは達成できました
おかげさまで1冊翻訳書を上梓することができました。
この目標が達成できたことで、2023年は良い一年だったと
言えるくらい、わたしには嬉しい出来事でした。
・他人様のブログやX(旧)twitterを見る時間を減らして本を読む
これは判断が難しいです。できている日もあれば
気がつけばダラダラ画面の前で1時間経ってたなんて日もありました。
でも、相対的にブログを見る時間は減ったかな。
・noteに公開している翻訳を続ける
これも途切れがちな時がありましたが、継続しています。
実は、大長編の翻訳を始めたことをちょっと後悔しています
・ブログの更新
1ヶ月に2回更新しようと思っていました。
平均して2回は達成できましたが、毎月2回は達成できませんでした。
「2023年はわたしにとってさらなる変化の年になりそうです。
不安に押しつぶされず、楽しいこと、新しいことに
1つでも多く取り組みながら、
軽やかにしなやかに乗り切っていきたい」と書きましたが、
楽しいこと、新しいことをいろいろできたように思います。
放送大学に入学して授業を受けるようになったこともそうですし、
シェア型書店 itatana の棚主として読書会の参加者の方たちと
これまで読めずにいたダンテの『神曲』を最後まで読み切りましたし、
他の棚主の方たちが主催するイベントや読書会にも
参加することができました。
Måneskinのライブにも行きました
2023年のわたしは楽しいことをいっぱいしたなぁ、
がんばったことを形にできたなぁと思います。
さて、そんなわたしの2024年の目標です。
・次の翻訳書を出す
引き続き、児童書の翻訳に携わっていきたいと思っています。
1年が終わるころには、1冊出版していて、
1冊か2冊は企画が通った状態にしたいです。
・児童文学の勉強をする
毎年言っていますが
今年はお付き合いのあるイタリアの評論・研究誌に
1つ記事を書いて送りたいです。
・当ブログの更新を月2回する
今年は、平均ではなく、最低月2回の更新を達成したいです。
あとは、
・日本語、イタリア語で本をたくさん読む
・itatana として隔月の読書会を継続する
・noteの翻訳を継続する
・健やかに、楽しく、チャレンジする
昨年に引き続き、今年も変化を引きおこし
楽しいこと、面白いことに取り組んでいきたいと思います。
ということで、今年もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
皆さま、どんな新年をお迎えでしょうか。
昨日の能登の地震で被災された方にお見舞い申し上げます。
亡くなられた方とそのご家族にお悔やみ申し上げます。
1日も早く普段の生活に戻れますよう祈っています。
さて、今年も恒例となった(?)昨年の目標を
どれくらい達成できたか検証してみたいと思います。
自由になる時間が増えることから
これまでできなかったことをやりたかったんですよね。
で、まず
・勉強する
その「勉強」とは、児童文学と一昨年より
担当することになった授業に関する分野の勉強だったわけですが、
児童文学の勉強はあまりできませんでした
授業に関する分野の勉強は、放送大学に入学して
関連分野の授業を受講したことで、少しですが、
知識を増やし、整理することができました。
放送大学に入学したことは後悔していないのですが、
それでも新しいことを1つ増やすと、1つできなくなるというか、
別のことに割ける時間が減るということに気がつき、
これをどうしたものかと考えているところです。
すべてやりたいけど、時間とエネルギーには
限りがあるんですよね……
・児童書の翻訳に携わる
これは達成できました
おかげさまで1冊翻訳書を上梓することができました。
この目標が達成できたことで、2023年は良い一年だったと
言えるくらい、わたしには嬉しい出来事でした。
・他人様のブログやX(旧)twitterを見る時間を減らして本を読む
これは判断が難しいです。できている日もあれば
気がつけばダラダラ画面の前で1時間経ってたなんて日もありました。
でも、相対的にブログを見る時間は減ったかな。
・noteに公開している翻訳を続ける
これも途切れがちな時がありましたが、継続しています。
実は、大長編の翻訳を始めたことをちょっと後悔しています
・ブログの更新
1ヶ月に2回更新しようと思っていました。
平均して2回は達成できましたが、毎月2回は達成できませんでした。
「2023年はわたしにとってさらなる変化の年になりそうです。
不安に押しつぶされず、楽しいこと、新しいことに
1つでも多く取り組みながら、
軽やかにしなやかに乗り切っていきたい」と書きましたが、
楽しいこと、新しいことをいろいろできたように思います。
放送大学に入学して授業を受けるようになったこともそうですし、
シェア型書店 itatana の棚主として読書会の参加者の方たちと
これまで読めずにいたダンテの『神曲』を最後まで読み切りましたし、
他の棚主の方たちが主催するイベントや読書会にも
参加することができました。
Måneskinのライブにも行きました
2023年のわたしは楽しいことをいっぱいしたなぁ、
がんばったことを形にできたなぁと思います。
さて、そんなわたしの2024年の目標です。
・次の翻訳書を出す
引き続き、児童書の翻訳に携わっていきたいと思っています。
1年が終わるころには、1冊出版していて、
1冊か2冊は企画が通った状態にしたいです。
・児童文学の勉強をする
毎年言っていますが
今年はお付き合いのあるイタリアの評論・研究誌に
1つ記事を書いて送りたいです。
・当ブログの更新を月2回する
今年は、平均ではなく、最低月2回の更新を達成したいです。
あとは、
・日本語、イタリア語で本をたくさん読む
・itatana として隔月の読書会を継続する
・noteの翻訳を継続する
・健やかに、楽しく、チャレンジする
昨年に引き続き、今年も変化を引きおこし
楽しいこと、面白いことに取り組んでいきたいと思います。
ということで、今年もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
2023年12月30日
2023年をふり返って
間もなく2023年もおしまいですね。
皆さま、如何お過ごしでしょうか?
年神様をお迎えする準備はできましたか?
わたしは大型翻訳案件が入ったことを理由に
大掃除は終わったことにしました
さて、恒例(?)の一年のふり返りをします。
結果から言うと、今年はとても充実した年でした
2月に久しぶりにイタリアに行ってきました。
友だちや恩師と再会を喜び、
美味しいイタリア料理とワインに舌鼓を打ち
(3kg太って帰ってくることになったけど)、
念願のロダーリ・ミュージーアムに
足を運ぶことができました
(詳しくはこちらとこちら、それからこちらも)。
4月には甥っ子が小学校に入学し、
2人目の甥っ子が誕生しました。
どちらも可愛く、しょっちゅう会えるわけではありませんが、
会えるときは遊んでもらっています。
それから、放送大学に入学し、大学生になりました。
卒業を目指すためというよりは、
いろいろと勉強したくなったためで
言語学や歴史の授業などを聴講しています。
学生証があるから、学割がきくのが嬉しいところです。
そして、12月に翻訳書を上梓しました
最後に翻訳書を出版してから約15年。
ようやくの出版でした。
読んでくださった方からは好評をいただいていますので
あとは売上につながることを願うばかりです。
シェア型書店 itatana の店主としては、
今年も隔月で読書会を開催し、
8月、10月、12月と半年かけて
ダンテの『神曲』をなんとか全篇読んだことも
感慨深いことでした。
放送大学の授業があったことと、
夏からしばらく校正作業をやっていたこと、
『神曲』を1日に1歌読んでX(旧twitter)に
ポストしていたことなどから
ブログの更新が滞りがちだったことが反省点です。
それでも、平均すると1ヶ月に2回更新できたので
まぁ、良しとします
……というわけで、講師としては
北風がぴゅうぴゅう吹いた一年でしたが、
その他のところが良かったので、
全体的に良い一年でした
滞りがちなこのブログに足を運んでくださった皆さま、
ありがとうございました。来年はもうちょっとがんばって
更新していきたいと思いますので、
時々でもお越しいただけると嬉しいです。
それでは、皆さま良いお年をお迎えください。
新しい一年が穏やかで平和に満ちた年でありますように。
皆さま、如何お過ごしでしょうか?
年神様をお迎えする準備はできましたか?
わたしは大型翻訳案件が入ったことを理由に
大掃除は終わったことにしました
さて、恒例(?)の一年のふり返りをします。
結果から言うと、今年はとても充実した年でした
2月に久しぶりにイタリアに行ってきました。
友だちや恩師と再会を喜び、
美味しいイタリア料理とワインに舌鼓を打ち
(3kg太って帰ってくることになったけど)、
念願のロダーリ・ミュージーアムに
足を運ぶことができました
(詳しくはこちらとこちら、それからこちらも)。
4月には甥っ子が小学校に入学し、
2人目の甥っ子が誕生しました。
どちらも可愛く、しょっちゅう会えるわけではありませんが、
会えるときは遊んでもらっています。
それから、放送大学に入学し、大学生になりました。
卒業を目指すためというよりは、
いろいろと勉強したくなったためで
言語学や歴史の授業などを聴講しています。
学生証があるから、学割がきくのが嬉しいところです。
そして、12月に翻訳書を上梓しました
最後に翻訳書を出版してから約15年。
ようやくの出版でした。
読んでくださった方からは好評をいただいていますので
あとは売上につながることを願うばかりです。
シェア型書店 itatana の店主としては、
今年も隔月で読書会を開催し、
8月、10月、12月と半年かけて
ダンテの『神曲』をなんとか全篇読んだことも
感慨深いことでした。
放送大学の授業があったことと、
夏からしばらく校正作業をやっていたこと、
『神曲』を1日に1歌読んでX(旧twitter)に
ポストしていたことなどから
ブログの更新が滞りがちだったことが反省点です。
それでも、平均すると1ヶ月に2回更新できたので
まぁ、良しとします
……というわけで、講師としては
北風がぴゅうぴゅう吹いた一年でしたが、
その他のところが良かったので、
全体的に良い一年でした
滞りがちなこのブログに足を運んでくださった皆さま、
ありがとうございました。来年はもうちょっとがんばって
更新していきたいと思いますので、
時々でもお越しいただけると嬉しいです。
それでは、皆さま良いお年をお迎えください。
新しい一年が穏やかで平和に満ちた年でありますように。